圧縮強度と荷重の分散
圧縮強度
一般的に、ポリエチレン製の敷板の圧縮強度は下記のような数値となっています。
スーパージュライトの場合 | 1cm²あたり | 255kg |
BAN・BAN(バンバン)の場合 | 1cm²あたり | 224kg |
計算上、トラックのタイヤの設置面積を一輪あたり 200mm × 200mmとした場合、
それぞれの車輪の設置面( 200mm × 200mm )は下記荷重まで耐えられる事になります。
計算上の強度 車輪の設置面 200mm × 200mm とした場合 | |
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スーパージュライトの場合 | 102t |
BAN・BAN(バンバン)の場合 | 80t |
上に乗れる車輛総重量 (メーカー推奨値) メーカーでは安全を考慮し、下記の値を推奨しています。 |
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スーパージュライトの場合 | 80t |
上記は一輪あたりの数値ですので、四輪の場合は、合計408tまで耐える計算となります。
スーパージュライト (京葉興業製)では、安全性を考慮し、実用車両総重量は80tとしています。
また、クローラ等使用の重機の場合も、クローラ全体の設置面積が大きい為、荷重が分散され、十分な耐荷重があります。(クローラでの車両の走行試験、実績多数)
圧縮強度は高いが、荷重の水平分散効果は薄い
耐荷重が大変に高いポリエチレン樹脂製の敷板ですが、それには下の地面が強固である必要があります。
素材自体に柔軟性があるため、下の地面・地盤等が柔らかいと、板に部分荷重がかかった箇所が凹む、あるいはたわむ結果となります。
樹脂製敷板は局所的に大きな荷重が加わるとその部分を中心として敷板が凹みますのでご注意下さい。
差し渡しの用途、荷重分散目的用途には向きません
圧縮強度が高くても、敷鉄板のように固いわけではないのでご注意下さい。
重量を分散させるため、重量の重い敷鉄板に代わり、ポリエチレン製敷板を使用することはできません。
樹脂製敷板を使用した場合、荷重のかかった部分の下の床に荷重がかかり、荷重の分散効果は望めません。
大きな、穴、あるいはH鋼間の差し渡しで使用は不可です。
荷重のかかった部分が下に曲がり、危険です。