温度の影響
樹脂製敷板は、素材の樹脂そのものが気温によって、膨張・収縮します。
また、高温になると変形、あるいは溶解します。
ポリエチレン樹脂製敷板
膨張・収縮
例えば、低密度ポリエチレン樹脂の場合、気温 1℃の変化によって、1M あたり 0.13mmの収縮があります。
したがって敷設の際には、伸び縮みを考慮した上での敷設が必要です。
例 : スーパージュライト(京葉興業製の場合)
スーパージュライト(京葉興業製の場合)は、設置気温が 55℃の際は、工場製造時の標準気温が 25℃ですので、30℃×0.13=3.9mm/1M となり、長手方向が 1.8Mですから約 3×6板の長手方向に 7mmの伸びを見込む必要があります。(京葉興業公表値)
また、気温が氷点下 0℃の環境では、3×6板の長手方向に 5.85mm収縮することになります。
変形・溶解温度
約 60℃を超えると変形が始まり、約 100℃を超えると溶解が始まります。
常温下で御使用下さい。
京葉興業製スーパージュライト・ジュライトでは -15℃~50℃前後での使用としています。
ポリプロピレン樹脂製敷板
ポリプロピレン樹脂は寒冷時に脆くなり、衝撃に弱く、ポリエチレンに比べて割れやすい性質がありますのでご注意下さい。
熱による膨張・収縮率については、ポリエチレン樹脂の半分程度となります。