樹脂製敷板の寿命
樹脂製敷板の寿命は、基本的には素材であるポリエチレン樹脂等の寿命になりますが、実際の使用状況、環境条件などにより異なってきます。ポリエチレン樹脂は水濡れに強く、腐らず、錆びませんので、コンパネより実用寿命は長いと考えられます。
耐久性としては10年以上の実績
ポリエチレン樹脂を使用したジュライト、スーパージュライト等は、メーカー(京葉興業)によれば、使用するポリエチレンの樹脂の一般物性から耐用年数は通常の使用で 7年としています。メーカーの試験によると、7年程度屋外にさらされますと、表面は白化してきますが板のカット断面は、異常は見られないとの事で、実際の耐久性としては 10年以上の実績を持っています。
他メーカー製品は、耐久性等については公表しておりませんが、樹脂の種類と品質が同じであれば、ポリエチレン樹脂の一般特性寿命と考えられます。
滑り止めリブの磨耗
車両の走行等が多い場合、板の表面に成型されている滑り止めのリブが磨耗します。
寿命を縮める使い方
鋭利な砕石等の上への設置などを行うと、砕石の鋭い角に車輪が乗った部分に穴あき、裂け目等を生じる可能性があります。
また、鉄製クローラ車両による敷板上での回転、車両のタイヤのスリップなど発生しますと、摩擦した部分が熱で柔らかくなり、急速に磨耗しますのでご注意下さい。
高熱には弱い
ポリエチレン樹脂なので、敷板の耐熱温度は樹脂の耐熱温度となります。
ポリエチレンの場合、実用温度の上限は摂氏 60℃程度、融点は 100℃程度となりますので、高温での使用には適しません。