ポリエチレン樹脂の燃焼性
ポリエチレン樹脂は不燃の素材ではありませんので下記の温度条件で燃焼します。
ただし、大気中では激しく燃焼する事はなく、遅燃性の素材と言えます。
引火温度と発火温度
引火温度:340℃
引火温度:火を近づけて着火するのに必要な最低温度。
発火温度:330~410℃
発火温度:周囲の空気が熱くなり、自ら発火する温度。
(温度データは国際化学物質安全カードによります)
ポリエチレン樹脂の難燃性 JIS酸素指数とUL94規格グレード
ポリエチレン樹脂の燃焼レベルについては、JISの酸素指数、UL94規格などを
目安とする事ができます。
JIS酸素指数 | UL94 | |
ポリエチレン樹脂 | 18~19 激しくは燃えない | HB 遅燃性 |
JIS酸素指数とは
プラスチックに火を付けた状態で、その燃焼が続くのに必要とされる最少の酸素濃度をパーセントで表します。
通常の大気は22%が酸素なので、酸素指数18~19の場合は、ぎりぎり可燃性という事になります。
酸素指数 | 可燃性の目安 |
---|---|
22以下 | 燃える |
22~27 | 燃えるが自己消火性 |
27以上 | 難燃性 |
UL94規格 HBグレードの目安(水平燃焼シケン)
UL94 | 目安 |
---|---|
HB | 遅燃性 |